庭話§ミュンヘンのビアガルテン作法

シューマンが作曲したハイネの『詩人の恋』第一曲目は“かくも美し
き5月に”と始まる。ドイツは一年の中で最も麗しい季節を迎えてい
るのだ。

となればビアガルテンであろう。まあ、太陽さえ顔を出せば冬でも外
で呑む人達ではあるのだが……。

というわけで、ビアガルテンに呑みに行こう。と思って、自分がミュ
ンヘンで何軒のビアガルテンに行っただろうかと数えてみた。大雑把
には8軒である。ここでは、一番好きな中央駅近くのアウグスティナ
ーケラーを例に、ビアガルテンの作法を語ってみる。

アウグスティナーケラーの場合、まずはどこで呑むかというところか
ら話は始まる。屋内か屋外かそれに屋外だったらフルサービスかセル
フサービスかという3つの選択肢なのだ。

屋内はもちろんフルサービスで、店によってはビール以外の酒の種類
や料理の種類も異なったりする。屋外のフルサービスは。単純にウエ
イターやウエイトレスがテーブルにやって来てビールや料理の注文を
受けてくれるというもの。

↓それでもゆったりとしたセルフサービスエリアだ
画像

そして、ここからが一番大事なというか、ビアガルテンたらしめてい
るセルフサービスエリアについてである。アウクスティナーの場合、
セルフサービスエリアは入口から一番奥にある。フルサービスエリア
は、テーブルも椅子もしっかりしているが、セルフサービスエリアは
長椅子にロングテーブルという素っ気ないものである。

セルフサービスエリアが一杯になるとは思えないので、どこに座るか
は選び放題といえるだろう。席を確保したら、食事とビールの調達に
向かう。一方通行になっている食べ物&飲み物販売処で、焼きソーセ
ージやサラダなどをピックアップし1リットルジョッキを受け取って
レジで精算するという簡単なお仕事。

さらにセルフサービスエリア最大の特徴は、自分達で食料を持ち込め
るというこのなのだ。ビールなどの飲み物さえ買えば、どんな食べ物
を持ち込もうが自由なのである。

そういうわけで、セルフサービスエリアに味をしめた我々は、ホテル
近くのラーメン屋で枝豆と葱チャーシュー、それに巻寿司を調達して
充実した夕餉のひと時を過ごすことができたのだ。

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