季話§蟷螂生~七十二候~芒種

芒種の初候“蟷螂生(かまきりしょうず)”である。芒種は稲の種を蒔
く時期ということだが、現在の暦ではとっくの昔に済んでいるのだ。

それにしても前年の秋に産みつけたカマキリの卵が、この時期に孵化
するということか。交尾を済ませるとメスがオスの体を食べ尽くした
ところで細かい泡の中に産卵するという、これもまた永遠の営みとい
うことなのだが、小学校の頃に昆虫図鑑でこのことを読んで、それは
ショックだったということを鮮やかに思い出していた。

子供の頃、稲刈り直前の田んぼでイナゴ獲りをしていたらカマキリを
見つけた。動きが緩慢なのをいいことに、つまみ上げた瞬間に噛まれ
てしまった。……人は痛い思いをすることで覚えるというが、それ以
降はカマキリに手を出すことはしなくなったのである。

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