季話§腐草為蛍~七十二候~芒種

明日は芒種次候“腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)”である。

日本の蛍の幼虫は水生で、これは世界の蛍の中ではマイナーなようで
ある。蛍の幼虫の多くは、林の中の腐葉土などに棲息しているものの
ようで“腐草”という描写は日本のものではないということなのだ。

生を享けた街には2つの川が流れていて、そのうちの小さいほうは流
れが澄んでいて小動物の種類も多かった。淵のように水が動かないと
ころには、水中から水上に至るまで小魚、両生類、そして蛍などが棲
息して、生物好きならずとも楽しい観察場所があちこちにあった。

川遊びでの帰りが少し遅くなった陽が暮れかかる頃、そんな淵をはじ
めとしてあちらこちらで蛍が光りながら飛ぶ様を見ることができた。
生物が発光するという不思議をしみじみと眺めて家路へと急いだ。

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