懐話§昭和三十年代~ハンバーガーの~

[承前]

ハンバーガーなる食べ物の存在を知ったのは、不二家が提供していた
日曜夜のアニメ『ポパイ』でのことだった。登場人物の一人であるウ
ィンピーという、ポパイの友人がハンバーガーを片時も手放そうとし
ないキャラクターとして描かれていたのである。

ところが、画面のハンバーガーを見ても、それがどんな食べ物である
のか、イメージがまったくつかめなかったのだった。昭和三十年代と
は、そんなイメージのつかめない食べ物の存在が山のようにあって、
今のように世界中の食べ物が日本で食べられるなとということはなか
ったのだ。

それで、ハンバーガーを最初に食べたのは『ポパイ』の放送が終了し
た1965年から、さらに数年を経てのことだった。おかしいといえばそ
れまでだが、ハンバーガー以前にハンバーグステーキは食べていたは
ずで、それとハンバーガーがリンクしていたのかどうか……記憶が途
切れてしまっている。

ただし、それはMマークに代表されるようなファストフードチェーン
の製品ではなく田舎町の喫茶店のメニューの中にあったものだった。
そして、そんなハンバーガーを食べた翌年、Mマークが日本に上陸を
果たしたのだった。
                            [続く]

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