公話§結局は引退したタレントの功罪

吉本一の売れっ子であるお笑いタレントが、敢え無く“引退”した。

彼の話術の巧みなことは天下一品で、自在というか融通無碍というか
見事というしかなかった。この10年以上はトップランナーとしてテレ
ビ画面に登場しない日などなかったという勢いだったのである。

そんな彼が“不適切な関係”を理由として所属芸能プロダクションを
解雇されたと同時に芸能人から引退した。以前から毀誉褒貶の激しい
人間であるということは巷間伝えられていたことだが、結局はそれが
原因でテレビの世界から消えることになってしまった。

実は、というか多分にほっとしてもいる。それは、そもそも見る気も
ならないお馬鹿なタレントを発掘しては、愚にもつかない番組を濫造
していたということで、これは本人とテレビ局の安易さを物語ってい
て同罪であるが、その罪は重い。

彼がいなくなったことで、その手の番組が姿を消すことなどはあり得
るはずもなく、日本のテレビの中は、将来にわたって愚にもつかない
手を叩きながら爆笑しあうようなプログラムが、ゴールデンアワーを
席巻し続けるのは残念ながら間違いないと言うことができるだろう。

今、テレビを見るのはニュースでありドキュメンタリー、それに趣味
に属するクラシックとか歌舞伎の中継録画といった程度で、そりゃあ
たまには愚にもつかない番組を目にすることもある。しかし、見れば
みるほど馬鹿馬鹿しくなって、結局チャンネルを変えてしまうのだ。

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