租話§免税のしきたり[下]取り戻す!

[承前]

ターミナルBに戻った我々は出国審査を通りながら、いかにフランク
フルト空港ターミナル間のアクセスが不便か、文句ばかり垂れ流して
いた。まったく信用していなかったからである。

ターミナルBのパスポートコントロールを通って中心部広場にたどり
着いたところで免税品申告所を発見し、品物と免税書類を揃えて手続
きに臨んだのだ。

係官も愛想のいい人悪い人と様々で、そんなもんだと高をくくってい
たが、まあ時折笑顔も見せたりしてくれて、比較的スムーズにスタン
プをもらうことができたのは幸いであったと思わねばならない。

それで、スタンプを押してもらった書類を持って、すぐ近くにある現
金戻しカウンターに向かった。順調にチェックが進むかと思われたそ
の時、係員が“この書類にはレシートが添付されてない”ときたもん
だから、あわてて袋の中を探しまくって何とか当該のレシートを見つ
けたのだった。

かくして、同居人ともどもの執念の成果として60ユーロ何がしの税金
が戻ってきた。それにしてもと思うのは、慣れない人やツアーの参加
者では、よほどの時間がなかったらとても手続きをして金を戻すとこ
ろまではいけないのだろうなあということである。

そんなこんなを考えてみるなら、日本人旅行者で免税手続きをやって
いる人間がどれほどいるのだろうかと思ってしまう。個人旅行で出発
までの時間があり余っている人達だけが享受できることなのだろう。

……我に返ったところで、ターミナルBからCへと再び戻らねばなら
ない。とりあえず表示のとおりに通路を進んでみるが、ミュンヘン空
港のシンプルさに比べると、迷路とまでは言わないが動線が実に不親
切である。そして、通路の途中でさらにセキュリティチェックの検査
を通過するというご丁寧さであった。

税金を払い戻すために空港内で費やした時間だが、およそ一時間。タ
ーミナルCの搭乗エリアにたどり着いたときにはすっかりヘバってし
まったのである。

【去年の今日】梯話§外呑み~もう終電までだなど~

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