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zoom RSS 質話§ローエングリン〜家を作るなら〜

<<   作成日時 : 2011/10/06 00:00   >>

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[承前]

さて『ローエングリン』の演出について書こうと思うのだが、いささ
かなりと憂鬱である。というのは演出家が意図したことを、ほとんど
理解できなかったのではないかと思っているからである。

こういう時の常套手段としては、笑い飛ばすか頓智で切り抜けるかで
ある。というわけで歌劇場のホームページの映像を音無しで眺めてい
た時に浮かんだキャッチフレーズはコマーシャルソングで有名な……

家を作るなら〜♪

……なのであった。開演前&前奏曲の前から幕は開いていてエルザが
家のデザイン図を作成している。そして煉瓦を積んで外壁を組み上げ
る作業が進行していくのだ。というわけで勝手に“エルザの夢”とコ
マーシャルソングをリンクさせてしまっていたが、皮肉な意味で微妙
に合っていなくもなかったとは手前味噌である

↓工期2時間ほどで完成した家。耐震構造ではありません
画像

というわけで、演出のコンセプトは意味不明としか言いようがなく、
勝手に解釈したことをまとめると……家を建てて幸せに暮らしたいと
願っているエルザは、隣人(テルラムントとオルトルート)とのトラブ
ルに巻き込まれている。どうやら彼らが弟を誘拐して、どこかに幽閉
しているらしい。

そこに何やら、白鳥を抱えた若者がやってきて“隣人とのトラブル”
を解決して一緒に家を建て始めて――日本公演の特別協賛として参加
している一社にDaiwa Houseがあるとは
――いくのだが……。

演出家は、家を建てるということとエルザの幸せを組み合わせていこ
うとしたらしいが、三幕を通して観ていても残念ながら我が身には、
何のひらめきももたらされずに終わった。

テレビレポーターらしき伝令使も意味不明ならば、天井にある2台の
丸いTVモニターも意味不明。そしておそらくはほとんどの観客が、
最後に群集が自分のこめかみにピストルをあてる仕草について理解す
ることができなかったのではないか。

ドイツの歌劇場を中心とした“レジーテアター”の試みも、これまで
少ないながらを観てきたところでは、相当に行き着いちゃって、思い
つき以上に説得力を持たせられない舞台もあったりする。それならば
せめて舞台上の歌手や合唱の動きくらいは演劇性を持たせてほしいと
思うわけで、そのあたり今回の『ローエングリン』は不徹底ではなか
ったと感じるのである。

演出家は、台本の読み替えで変な舞台を作るくらい一生懸命になって
舞台上の歌手達に演技させることも考えてくださいと言いたい。
                            [続く]

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