笑話§藤山直美~松竹新喜劇~坂東薪車

新橋演舞場の年忘れ喜劇特別公演、藤山直美に松竹新喜劇おなじみの
面々に加えるに、歌舞伎から坂東薪車を招いての『銀のかんざし』と
『殿様茶店の恋日和』喜劇2本立てとござい。

1本目『銀のかんざし』は、藤山直美演じる腕のいい年上髪結いにぞ
っこん惚れられる年下大工の話。……結末がハッピーエンドなのかど
うなのか今ひとつわかりにくく、元々は藤山寛美が演じた“髪結いの
亭主”役の薪車が力不足で、何とも中途半端な舞台になってしまった
のだった。休憩時間に売店を覗いたら藤山寛美が演じた『銀のかんざ
し』のDVDが売られており、思わず買いそうになったのは秘密だ。

唯一というか髪結い処の梳き子を演じた二人の若い役者のキャーキャ
ーという演技がハチャメチャでおかしかったということか。

で、中休みに昼飯を食べながら薪車は大丈夫かななどと話していた。
後半の2本目。時代は大正から江戸時代へと変わったところで、女好
きの殿様とヤキモチ焼きの奥方という、珍しくもない設定であるが、
ここにきて薪車のボケ味がいい味を出すようになった。

世間知らずの殿様という役のほうが、薪車にしてみれば自分の持ち味
が思ったりもしただろう。さらに上手袖に附け打ちが設えられていて
何だろうと思っていたら、たっぷりと歌舞伎の立ち回りで薪車大活躍
之圖が用意されていたのだ。

さすがにこの場面には歌舞伎の3階さんが捕り手として参加。時には
『蘭平物狂』あるいは義経千本桜『小金吾討死』から縄を絡ませての
タテまで登場という大サービスであった。

終演は14時半。18時に夕食を予約していたので、それまで腹減らしの
散歩をすべく銀座へと足を向けてみたのだ。

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