餐話§ビールの後にシェリー酒を・・・

日本では主に食前酒として呑まれるスペイン産シェリー酒だが、別に
食前酒にこだわるまでもなく、食中でもかまわないという気取らない
酒だと思っている。

ついでに、どうしてシェリーが食前酒という位置に祭り上げられたの
か……歴史的な事情など知っているわけではない。あまつさえ日頃は
ビールばかり呑んでいるものだから、食事の進行で酒の種類を変える
などというテクニックも持ち合わせてはいない。

魚を食べるのに赤ワイン、肉なのに白ワインなどという合わせ方も、
頓着することなくやってしまう。まあ、合わせるというほどワインを
呑んでいるわけでもないということもあって、いまだに“肉は赤で、
魚は白”とかいう分け方にしても、どうでもいいじゃん……みたいな
受け留め方をしているのだ。

もう四半世紀も前、信州は松本の老舗フランス料理屋で夕食を食べる
機会があった。酒のリストを眺めたら食前酒の欄に当然のような顔を
してシェリーが連なっていた。その頃は既に様々な食前酒が並ぶよう
になって、ことさらシェリーという時代ではなくなりつつあり、そう
いう意味で老舗の時間はゆっくり流れているものだなどと思った記憶
がある。

ところで何を勘違いしていたものか、酒を呑み始めた頃にシェリー酒
のことをてっきりサクランボから醸造した酒だと思い込んでいたこと
がある。そもそも英語だったらチェリーというお間抜けさなのだが、
ドイツにはキルシュヴァッサーというサクランボから作られた度数の
強いシュナップスがあるというマメ知識でおしまい。

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