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zoom RSS 祝話§二月大歌舞伎夜の部〜六代目〜[中]

<<   作成日時 : 2012/02/14 00:00   >>

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[承前]

そして新勘九郎が踊る『春興鏡獅子』の見事さ。前シテの小姓弥生の
踊りは、手のさばきから体の動きすべてが“あるべきところ”に違わ
ずおさまっていく心地よさ。とりわけ今回はどこもくずすことなく、
楷書体で踊ったゆえか、すべてに焦点がぴたりと合って匂い立つ美し
いフォルムを堪能した。後シテの獅子の精の見事さは言わずもがな。

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しかも前シテで老女を務めたのは中村屋最古参の小山三。93歳とは思
えぬかくしゃくぶりで客席を湧かせていたのはあっぱれというべき。

後見をの一人を務めていたのは弟の七之助。さりげない仕事ぶりの中
にも兄弟のみで通じる“息”とでも言うような空気感が、二人の間に
漂っていた。これは男兄弟を持たなかった先代勘九郎が持つことので
きなかった彼ら二人の強みであろう。

大向こうからの“六代目!”という声を聞いていた。本当かどうか、
大向こうの会は先代菊五郎をもって六代目と決め、それ以外には六代
目とは掛けないのだという。

この日の大向こうの「六代目」という掛け声は、その戒めを解いたと
言えるのだろうか。いや、少なくともこの日の勘九郎に対して大向こ
うは“六代目”と声を掛けることに何の躊躇もなかった。そこに何の
不自然さを感じることもなかったのである。

そして“六代目”と掛けていた、大向こうの清々しい気分も十分に伝
わってきたのだった。
                            [続く]

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