視話§科挙の華麗なるカンニング

人類が人類らしくなり、政(まつりごと)が始まることで、その能力あ
る者を選抜するにあたって“試験”が考案された。そして、それと同
時に“カンニング”も行なわれるようになったのは間違いないこと。

というわけで、中国に発祥する“科挙”という役人になるための試験
では、それこそ盛大にカンニングが行なわれていた。そのことを知っ
たのは中学生の頃で、何ともはやであるなあと嘆息したのであった。

科挙の試験に合格するためには、膨大な四書五経を丸暗記しなくては
ならないというほどに苛烈なものだったらしく、そんなことのまるで
できない連中が、知恵を絞ってカンニングを試みたというのである。

驚くべきことに、科挙の試験は一人一人が個室に押し込められて行な
われるというのだ。そして、個室に籠もった後は試験官が管理して回
るということもないという。

そこで受験者は、例えば自分の白い下着に可能な限り四書五経を細か
い字で書き記したりしたのだ。それを何とか苦労して個室に持ち込ん
でしまえば“こっちのもの”で、悠々と下着を広げて試験問題を解い
たということなのである。

↓ピンボケで見にくいが、これが苦労の痕跡
画像

かくしてカンニングは連綿と受け継がれ、21世紀の今日では携帯メイ
ルを使ってというハイテクな時代になってしまったのだ。

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