懐話§昭和三十年代~少年週刊漫画誌~

[承前]

少年週刊漫画誌の先駆けである少年サンデーと少年マガジンが創刊さ
れたのは1959年の3月17日という同じ日付である。

創刊号を買ってもらったかどうかの記憶はないが、ほぼそれに近い頃
から読み始めている。その当時5歳という年齢でどれほどのものを読
んで理解していたかは疑わしく、あるいは三十代前半だった父親自身
が読みたかったのかと想像するが、その当時は大人が少年漫画を読む
などということはなかったはずなのだ。

創刊した当時の少年漫画のジャンルといえば、スポーツ物に時代劇、
それも忍者物、ロボットが登場するSF物にギャグ漫画といったとこ
ろで、恋愛物など存在する余地などはなかった。つまりは純粋に小学
生から中学生の読み物という位置づけだったのである。

そこに変化が生じたといえるのは、昭和三十年代が終了して四十年代
に入って以降だろうと想像しているが、それは例えば『巨人の星』で
あり『明日のジョー』という、まさに成人も巻き込んでの“現象”が
起きた時ではなかろうか。

その現象に乗り遅れまいとしてか、後続として少年キング、少年チャ
ンピオン、少年ジャンプが四十年代半ばに創刊され、五大少年漫画誌
の時代が20年近く続くことになった。

少年漫画誌とは言いながらも、読者がそのまま成人しても読み続ける
ようにまでなるとは思いもしなかった。創刊してすぐから買い始めた
サンデーとマガジンの購読をやめたのは1960年代が終わる頃。

『明日のジョー』の連載が始まってほどなくで、だから力石との熱戦
の後に力石が死んだということはニュースで知ったのである。
                            [続く]

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