懐話§昭和三十年代~プラモデル~

[承前]

図画工作が苦手で不器用なくせに、プラモデルを作って遊んでいた時
期があった。小学校低学年の3年くらいのものだったが。

その頃もお約束なのは陸海空の乗り物で、一番多くというか100%
と言える割合で組み立てていたのは飛行機だった。それも第二次大戦
で各国が飛ばしていた軍用機類で、戦闘機ばかりだったはずである。

日本だったら零戦、隼、紫電改、アメリカのグラマン、イギリスのス
ピットファイア、ドイツのメッサーシュミットといったあたりを組み
立てたのである。

一番小さいサイズだったので部品数も少なく、精密度はそれほどでは
なかった。もう1サイズとか大きければ、車輪を折り畳むことができ
たりしたのだが、脚を伸ばした地上待機の状態で置くしかなかった。

そんなプラモデルだが、中には山間の水車小屋を模したものもあった
りした。水車を回すと、小屋の内にある杵がトントンと臼を搗く様が
なるほどという作りだったのである。

そんなプラモデルも3年ほどで作らなくなったのは単純な話で、要す
るに狭い家の中には、そんな“ガラクタ”を置くようなスペースなど
ありはしなかったのだ。
                            [続く]

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