箱話§プロンプターという仕事・・・

先々週、新国立劇場の『ローエングリン』が終演してのカーテンコー
ルで、タイトルロールのフローリアン・フォクトがプロンプターボッ
クスに手を差し伸べて握手しているのが見えた。

オペラにおけるプロンプターという仕事について、詳しく解説できる
ほどに知っているわけではないが、自分の知っている範囲でまとめて
みよう。

画像

というわけで、上の写真はチューリヒ歌劇場のプロンプターボックス
をステージから見たところ。中に入るのはコレペティトゥアと呼ばれ
る劇場所属のスタッフで、歌手のリハーサルで伴奏ピアノ弾いたりす
る人達が主だったりするのだ。

それで、プロンプターは歌手達に歌詞を教えていくのだが、そのタイ
ミングは歌いだすよりも早く、曲のテンポによっても異なるが、1小
節とか2小節前には歌手に向かって投げかけるのである。

それに加えて歌手が歌うタイミングを、写真のように指で指示すると
いう仕事が加わるのだ。それも本来はピットの指揮者が行うところを
全体への指示が必要になってしまい、個々の歌手に対して指示を出す
余裕がない場合にも積極的にフォローするのだ。

時に、ステージ上にプロンプターボックスが設置されていないことが
あって、歌手へのフォローはどうなっているのだろうかと思う時があ
るのだが、舞台袖であるとか装置の陰、様々な隠れ場所に待機してい
るのではないかと想像している。

プロンプターが不要なオペラ公演など限りなく皆無に近いと言っても
よく、歌手の中には契約条件の中にプロンプターをつけるという一項
を出す人もいるというのだ。

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