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zoom RSS 繋話§朝鮮通信使〜紀尾井ホール〜

<<   作成日時 : 2012/07/23 00:00   >>

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先週の水曜日、紀尾井ホールで“朝鮮通信使”を観て、聴いてきた。

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訳知りでもなんでもなく、雅楽はほとんど知らず、朝鮮の音楽もまっ
たく耳にしたことがなかったが、江戸時代における日本と朝鮮の交流
史の一端を知ることができたのは、興味深く大きな収穫といえる。

江戸時代だけで朝鮮通信使は12回来訪した。朝鮮国王の国書を徳川将
軍に届けるべく、釜山から対馬経由で日本に渡御し、大坂までは海旅
で、さらに京都までを川船の旅でというもの。

そして江戸までは陸路を辿っての旅を行い、各地で朝鮮儀礼楽を演奏
したのだという。朝鮮と江戸を往復するのに500日を要した、総勢
数百人になったこともある大旅行だったのだ。

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この日演奏された一曲目は、韓国儀礼楽『大吹打』という。150cm
ほどの喇叭や法螺貝などを使ったテンポこそゆったりした行進のため
の音楽。響きのところどころにオスマントルコ軍楽隊の響きを感じた
のは驚きだったが、オスマントルコのメフテルほどにはメロディーラ
インがはっきりしているわけではなかったのだが、どこか共通するも
のを感じたのである。

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二曲目『吹打』は一曲目から喇叭などが省かれた小編成で、リズムが
シチリアーノ風8分の6拍子を思わせ、はっとした。三曲目『剣舞』
と、休憩を挟んで日本の舞楽『陵王』に続き、楽を韓国が、舞を日本
がというコラボ『納曽利 破・急』が奏された。回転性と垂直性という
韓国の剣舞は、4人の女性のしなやかな指先までの繊細さが印象的。
それに比べると日本の舞は水平の世界なのだなと漠然と感じたのだ。

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日本側の雅楽は『陵王』一曲だけだったが、聴きながら“洗練”とい
う印象を持った。……大陸から伝えられて行き着いたどん詰まりで、
こんな音楽へと変容していったのかという驚きである。

垂直に立ち上る笙のゆらめきを縦糸に、篳篥と龍笛が横糸を絡めて、
羯鼓、太鼓、鉦鼓を交えての渾然一体感は、しばし時間の感覚を失わ
せる20分の“トリップ”と言うことができただろうか。

訳がわからないなりに色々なことを感じ、考えた2時間だった。

【去年の今日】週話§土曜呟き〜暑中見舞〜

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