町話§ピーター・グライムズ[上]新国

[承前]

ある意味“観ておくべき”オペラの中では、観る機会も少ないのと、
重い題材に及び腰になっていた筆頭がベンジャミン・ブリテンの手に
なる『ピーター・グライムズ』である。

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というわけで、今回の新国立劇場公演もチケットを取らないままでい
た。それが重い腰を上げたのは、評判がすばらしく良好だという、他
力本願的な都合のいい情報に引っ張られてのことだった。

ところがチケットがない。必死になってチケット掲示板をウォッチし
ていたら、三連休の最終日になって最初の一枚が簡単に確保できた。
だが、公演日は近づけどもう一枚が出てきてくれない。某ネットオー
クションも試してみたが、これがけっこう値段が吊り上がっちゃうの
ですよ、みなさん。

これはもうだめだ、夫は新橋演舞場に残って『勧進帳』を観ることに
しようと覚悟を決めた金曜日の早朝にダメ元でチケット掲示板を開け
てみたら……あったのだ。それも10分ほど前に掲示されたホヤホヤが
一枚。

一も二もなく譲渡してくださいメイルを送って交渉成立。まさに粘り
勝ちと言っても過言ではない。確信犯的ダブル・ブッキングとなって
しまった新橋演舞場の十月大歌舞伎だが『国性爺合戦』の一本を観終
わるのが12時半過ぎ。初台までは一時間足らずとちょうどいい道のり
になっていて、その後の『勧進帳』を不本意ながらパスして新国へと
向かうのであった。

……そこで我々が観た舞台は!
                            [続く]

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