休話§年末年始日記[2012年12月27日(木)]

これまで知名人であるとか芸能人が逝去しても、死を惜しみこそすれ
ども、わざわざ告別式の場所まで足を運ぶなどということは一度もな
かった。

ただ、今回の勘三郎の死については、ほぼ自分と同年齢であるという
ことと、10年の間というもの自分たちを存分に楽しませてくれた……
そういった思いが混ぜこぜになって、自分なりの感謝の気持ちを形に
したいと考えたのである。

最初は歌舞伎座前で見送るつもりだったのだが、情報を得た時間が遅
く、予定時刻だった10時半過ぎに歌舞伎座前に着いたものの、既に築
地本願寺に向かった直後だった。

画像

告別式が行われる築地本願寺までは徒歩で数分ちょっとなので、歌舞
伎座から足を伸ばして門前へと向かった。告別式が始まる1時間前、
参列者の姿も見かけ、14時からの一般焼香には既に2000人がその時を
待っていたのである。

十八世 中村勘三郎葬儀告別式場

黒々と書かれたその文字を目に焼き付け、門前で短く合掌を済ませてた
その場を離れた。自分自身にとっては、それで十分だったのだ。

この10年、勘三郎は常に我々の前を疾走し、そしてあっという間に駆
け抜けていってしまった。そして気がつけば、法名「演暢院釋明鏡大
居士」と変わってしまったのである。

【去年の今日】際話§年末恒例大掃除~今日と明日~

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