務話§宮仕え35年となりにけるかも

新年度が来た。会社生活が35年という“一区切り”の通過地点を迎え
た。去年と同様に東京マラソンのコースを進んでみようと思うが……

39.42km

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……今現在走っている位置(イマココ)は、東雲一丁目を右折する直前、間
もなく40kmという、いよいよ足は前に進まず、意識は朦朧として夢遊
病者のごとくによろよろと無意識に前進しているかのようである。

というほど大げさに満身創痍というわけではないが、自分の中では定
年のビフォー&アフター之圖が大きな位置を占めつつあるのだ。その
日が来て、定年の辞令を受け取って会社を後にする。翌日からは無職
という文字を“職業欄”に書き入れる身なのだ。

少なからぬ人の中で定年を過ぎても、無職という文字を書きたがらず
“元何とか”みたいな表現を使っているのを見かけるが、それは既に
職業と呼べるものではなく、未練がましい悪あがきとしか見えない。

何か仕事らしいものでも探して体を動かすのならともかく、定年で無
職になったことを恥じ入る必要などないのである。

さて“一区切り”とは書いたが、年月や時間的区切りはともかくも、
区切りの前と後では何も変わらず、35年と書かれた標識をチラッと横
目に通り過ぎるのみ。

【去年の今日】週話§日曜閑居~四月花形歌舞伎~

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