街話§J街通信[80]短期集中カレー(Ⅰ)

このところ思い出したようにカレーを食べ歩いている。神保町はカレ
ー屋が多く、しかも充実しているというのは旧知のことと思われる。
数週間で週1軒ずつ、昨日までで数軒を探訪してきた。その報告を。

まず出かけたのが老舗の“元祖スマトラカレー”共栄堂である。先代
が、広く東南アジアを旅行してきた知人から教えてもらったというカ
レーは代替わりをしても健在で、摩訶不思議な黒みがかったカレーソ
ースは、海外旅行から帰国した人が成田空港から直行するというほど
病みつきになる人間が続出するくらいなのだ。

注文したのはポークカレーだが、肉以外の材料は、きれいにソースと
一体化している。スパイスを長めに炒めるせいか、やや焦げめかなと
いう印象を持つこともあるが気になるほどではない。

初めて食べる人は、普通のカレーとのギャップに戸惑うことがないと
はいえない。もう30年以上も前に初めて食べた時は。共栄堂のカレー
をどう味わったらいいのかわからなかったくらいである。

この店のカレーには、最初にサービスのポタージュスープが出される
が、これも不思議なスープなのだ。コーンスープではなさそうだし、
ジャガイモをつぶしたようなざらつきがあるのだが、いずれにしても
謎のスープではある。

シーズンになると焼きリンゴが出るというのも、この店の特徴だろう
か。残念ながら一度も食べたことがないのは、ライスの盛りがかなり
多めだったりするからなのだ。

全般、カレー屋のライスは盛りがいいと相場は決まっているわけで。
                            [続く]

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