銜話§安心毛布を持っていますか
ライナスが持っている毛布を“安心毛布”と呼んでいるのだそうだ。
“ある心の拠り所”には安心毛布のように具体化された存在と、精神
的拠り所と二つあって、大抵の人間は意識しているか無意識にかとは
別に、何らかの安心毛布を持っているということが考えられる。
精神面で最初に考えられるのは二人の親ということだろう。だが、子
離れとは別に、子が親離れしていくというのは大きな意味で必要とさ
れ、そこを通過していく必要があると考えているほうなのだ。
それというのも自分自身で思い返してみると“安心毛布”としての親
という意識が、かなり早くから薄れて消滅したように記憶しているの
である。
……親から離れる、親から独立するという意志を十代最初期に持って
しまった身としては、その先それを実現させるべくの計画を少しずつ
練っていったのだった。
結果としては十代の終わり頃、東京に出ることをもって親離れを完了
させることができた。親が子離れをしていたかどうかなど考えたこと
もなかったのである。
それから10年以上が過ぎ、安心毛布の存在をすっかり忘れてしまって
いた我が身に、同居人という安心毛布の存在が我が手に舞い落ちた。
【去年の今日】諧話§一日一句~かそけき光芒~
“ある心の拠り所”には安心毛布のように具体化された存在と、精神
的拠り所と二つあって、大抵の人間は意識しているか無意識にかとは
別に、何らかの安心毛布を持っているということが考えられる。
精神面で最初に考えられるのは二人の親ということだろう。だが、子
離れとは別に、子が親離れしていくというのは大きな意味で必要とさ
れ、そこを通過していく必要があると考えているほうなのだ。
それというのも自分自身で思い返してみると“安心毛布”としての親
という意識が、かなり早くから薄れて消滅したように記憶しているの
である。
……親から離れる、親から独立するという意志を十代最初期に持って
しまった身としては、その先それを実現させるべくの計画を少しずつ
練っていったのだった。
結果としては十代の終わり頃、東京に出ることをもって親離れを完了
させることができた。親が子離れをしていたかどうかなど考えたこと
もなかったのである。
それから10年以上が過ぎ、安心毛布の存在をすっかり忘れてしまって
いた我が身に、同居人という安心毛布の存在が我が手に舞い落ちた。
【去年の今日】諧話§一日一句~かそけき光芒~
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