惜話§夏季休暇~地下鉄で検札初遭遇~

[承前]

知り合いと別れて地下鉄の駅に戻った。地下鉄の駅といっても高架に
なっている。ベルリンの地下鉄はあちらこちらで地上に出て、時には
高架を走ったりするのだ。

画像

この日は丸一日予定がないので、短い滞在のうちにクーダムのKaDeWe
でも冷やかそうと考えた。KaDeWeの最寄り駅までは乗換えなしで行け
るので世話はない。

乗って3駅目だったか、ドアが閉まって動き出したとたん、一人の女
性が何やら乗客に告げるのが聞えた。それとほぼ同時に乗客の全員が
一斉に切符の類を取り出した。

その様子に、夫婦同時でニヤリとしつつ“ああ、これがあの検札か”
と、やや遅れたタイミングで一日乗車券を手元に用意した。検札係は
我々の隣に座っていた女性の切符を見て「この切符は不正です」とか
何とか告げ、その女性も観念したらしく、次の駅で検札係に伴われて
降りていった。摘発するのは一人だけ、そりゃあそうだ一人の係官が
一度に2人も3人も捕まえられはしない……一殺必中なのだ。

大きい都市だと、3日から数日滞在することが多いので基本的に一日
券あるいは、滞在日数分のチケットを購入してる。だから検札係に遭
遇しても慌てる必要はないのだが、それでもチケットへの刻印を済ま
せているだろうかと、そういうことが気になってしまう。

それにしてもと感心したのは、検札係だと告げた瞬間に、おそらく車
内のほとんど全員がチケットを取り出したことである。一駅や二駅だ
ったらとタダ乗りを試みる向きがあるかもしれないが、無賃乗車の罰
金は40オイロ(5000円以上)で、一区間の最低料金およそ2オイロほど
をケチる代償は小さくないのである。

↓これはエレベーターの出入り口
画像

蛇足ながら、ベルリンの地下鉄の入口は道路の中央分離帯にあったり
することが珍しくなく、しかも浅いところを走っている。階段を30段
も下りると、いきなりホームになっているのだ。これを見ていると、
トンネルを掘るのではなく、地上から溝を掘り最後に上から蓋を被せ
ているのではないかと想像しているが、どうだろう。東京のように深
いところを走っているわけではない。
                            [続く]

《ベルリンのトピックス一覧》

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック