惜話§夏季休暇~バイエルン放送響~

[承前]

というわけで帰国前日、休暇スケジュール最後となるコンサートに向
かった。3日間のベルリン滞在で、ポツダム広場往復は3度を数えた
ことになる。おかげで、駅からフィルハーモニーのルートも把握する
ことができた。

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この日はマリス・ヤンソンス指揮、バイエルン放送響による演奏会で
プログラムは以下の2曲である。

ルトスワフスキー:管弦楽のための協奏曲

----------------------休憩----------------------

バルトーク:管弦楽のための協奏曲

[アンコール]
ショスタコヴィッチ:『ムツェンスク郡のマクベス夫人』間奏曲

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バルトークは30年以上前にチェリビダッケ初来日の時に聴いているが
当然ながら記憶にあるはずもなく……それどころか、2か月が経って
ブログに書いている時点で、ルトスワフスキーもバルトークもすっか
り記憶から抜け落ちているので、これはもう“演奏会に行った”とい
う記述にしかなってくれないのだ。

それにしてもと感じたのは、前々日のコンセルトヘボウとの音色の違
いである。コンセルトヘボウが色鮮やかな表現を展開したのに対して
バイエルンは放送響らしい性能を披露しつつも、音色という点では、
むしろモノトーンに近い、くすんで抑制気味の音響だったのである。

この日も、コンセルトヘボウと同様に客の入りは七割ほどと、3階席
から見下ろして拍子抜けしたのだが、そこに集まったベルリンの聴衆
の反応は熱くて、日本とはまた別の音楽風土が存在しているのだと、
しみじみと痛感した一夜なのだった。



熱心な拍手に応えてのアンコールは、本プロとは打って変わったショ
スタコヴィッチのドシャメシャに賑やかな間奏曲を一気呵成に演奏、
会場が沸いたこと。サービス精神旺盛なヤンソンスならではの一曲。
                            [続く]

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この記事へのコメント

2013年11月07日 12:25
バイエルン放送響は2000年6月に新婚旅行でミュンヘンを訪れたときにヘラクレスザールで聴きました。マゼールの指揮でシベリウス:ヴァイオリン協奏曲(ソロはユリア・フィッシャー)、ハルトマン:交響曲第2番、レスピーギ:ローマの松が演奏され、技術力と表現力の高さに圧倒されました。ヤンソンス指揮ではまだ聴いたことがないので、一度聴いてみたいです。
余談ですが、このときの演奏会は当日券で入場しました。人気の指揮者とオケにもかかわらず当日券が手に入ったのは驚きでした。

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