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zoom RSS 板話§十一月顔見世大歌舞伎昼の部

<<   作成日時 : 2013/11/19 00:01   >>

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[承前]

寒さもいくぶんか和らいだような日曜日、我が家を9時頃に出て歌舞
伎座に……昼の部の開演は11時である。

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大序に始まり、三段目“進物の場”“刃傷の場”から四段目“判官切
腹の場”“城明渡しの場”と続き『道行旅路の花聟』で昼の部が終わ
るのだ。

大序、口上人形が読み上げる役者役名の拍手の多い少ないもまたいつ
ものとおり。座った3階席のあたりは一見と思しき大量の団体客で占
められていたので、一連の流れがピンときたかどうか……上演中の話
し声も多かったし。

左團次の師直、姿はいかにもな師直だが、彼の芸風というか性格的に
は弱いと感じる師直である。菊五郎の判官、梅玉の若狭之助とともに
淡白な大序と、それに続く喧嘩場ということはできるだろう。

そんな菊五郎とて、切腹の場は気合十分に務めた。内へ気迫を押さえ
込みつつ、無念のうちに腹を切る。そこに吉右衛門の由良之助がよう
よう駆けつける……ここからは吉右衛門の独壇場であった。

圧巻は、表門の広い舞台空間に由良之助が独り佇んでの、城明け渡し
幕切れ近く。台詞一つなく最小限の所作だけであるにもかかわらず、
何と大きく深々とした世界が造形されただろうか。つまり、これこそ
が“仇討ち”に至るまでの心理描写の極致ではなかったか。

ここ数年に亘る吉右衛門の充実ぶりの頂点を見た思いがするのだ。

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