情話§レオノーレ3番で手拍子?!

これまた“とんでもない”事態が起こっていたようだ。

先日、日生劇場で上演されたベートーヴェンのオペラ『フィデリオ』
で慣習となっている第2幕第2場への橋渡しとして演奏される『レオ
ノーレ』序曲第3番の最後3分ほどのところで、客の一人が手拍子を
始めたというのである。

その客は係員の制止も無視して最後まで手拍子を続けたようなのだ。
何ともやり切れない状況について、当日の他のお客さんは御愁傷様と
言うことしかできない。

クラシック音楽における古い過去のコンサート状況とは違って、今の
演奏会は“鑑賞”という要素が色濃く反映されて、客は静かに聴くの
が基本的なマナーなのだ。そういう状況が始まったのはいつ頃のこと
だろうかと考えるが、およそ20世紀に入ってからではあるまいかと、
大雑把に想像しておく。

我々聴衆は、絵画を鑑賞するように音楽を聴くというのが今なのだ。
数百人から2000人規模のホールで行われるコンサートだから、多少の
雑音――咳払いやくしゃみ――は不本意ではあるが避けられないもの
ではある。だが、繰り返して書くが、それ以上の行為は、絵画に対し
ての落書きと同様の悪質な行為であると断言したい。

この日の模様を一人の批評家がまとめているが、音楽関係者をはじめ
として愛好家に至るまで、何らかの形で演奏中の雑音については意見
表明をしていくべきだと思うのだが、いかが?

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