気話§鶏始乳~七十二候~大寒

大寒の末候“鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)”である。

日めくりが少し薄くなったようで、明日は1月の最終日ではないか。
正月気分が三が日で消えてしまうということは、それだけ“ケ”と称
される日常の比率が高いことを意味するのだ。

子供の時は、一月半ばくらいまでは正月正月して生活していたような
記憶があって、それたたぶん日常の中で、おやつ代わりに火鉢で餅を
焼いて食べたりしていたが、子供にとっては餅は正月の象徴としての
大きな存在だったがゆえに、餅を食べるたびに正月を取り込んでいた
のだろう。

それに、今よりも世間巷自体が正月気分の含有度が高くて、大きな家
の玄関先に飾られた門松が片付けられるのも15日頃だったということ
は、視覚面でも正月が続いていたことに気がついた。大人になったか
ら希薄になったのではなく、世間様もまた、正月という“ハレ”から
さっさと抜け出るようになっていたのだ。

二十四節気の大寒もあと5日で終わり。如月二月と替わってほどなく
“立春”の候となる。春とは名ばかりで、2月一杯は寒い日々という
ことに思いを馳せる……そういえば東京では、まだ雪を見ていない。

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