楽話§フライブルガーのブランデンブルク

[承前]

この日の雪の顛末は一つ前のエントリーを読んでもらうとして、ここ
はフライブルガー・バロックオーケストラ三鷹公演について書いてい
く。

↓2000年にケーテンの宮殿で撮影された動画。表情がまじめ


17時開演予定が30分遅れた理由は、低音楽器のヴィオローネとコント
ラバス、それにチェンバロがホールに届かなかったというもの。それ
で都内にあった楽器を拝借し、チェンバロはホール備え付けのものを
使用するということになり、そのためのリハーサルが必要だったとい
うことのようだ。

というわけで開演。演奏は1番、6番、2番で休憩となり、後半は3
番、5番、4番の順だった。

感想は、2012年に管弦楽組曲全曲を聴いた時と同様で“愉悦”という
言葉がそのままそっくり当てはまるのである。

管楽器が使われる1、2、5、4番が華やかなのは今さら言うまでも
ないが、この日感心したのは6番の演奏。音色的にも渋くて地味だと
思われる曲だが、フライブルガーの演奏はみずみずしくふっくらとし
た仕上がりで、終楽章などはいつまでも続いてれと思わせる演奏。

最も編成が小規模だったのは意外や意外にも5番で、独奏フルート、
ヴァイオリン2名、ヴィオラ1名に通奏低音のチェロとチェンバロ。
そんな編成でも、5番のスケール感は十分に表現されるのも実に見事
なものである。

最後に演奏された4番は1番、2番と同規模で大きめな弦楽編成だっ
たが、彼らがこの曲を最後に置いた意味がよく理解できる、何とも壮
大な終楽章を堪能した。

メンバーを挑発しまくるコンサートマスターのゴットフリート・フォ
ン・デア・ゴルツに、終始笑顔を絶やさずに的確な通奏低音を施して
いくチェロのトップ……その他、常にアイコンタクトとしばしの笑顔
に客席で聴く我々もまた至福の気持ちにさせられたのである。

アンコールはメンバー全員が登場してテレマンのヘ長調協奏曲ジーグ
がにぎやかに演奏されてお開きとなった。

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