泡話§バブルの記憶はあまりなかったり

日本経済のバブルがパーン!とはじけた始めたのは、1989年の年末。
元号が平成と変わった最初の年に始まったのだった。

とはいえ、バルブが一気にはじけたわけではなく、長い目で見ると、
およそ3年ほどの時間をかけてゆっくりと崩壊していったのである。

その頃ちょうど“働き盛り”ともいえる、三十代半ばに差し掛かった
我が身なのだったが、バブルの恩恵というものをどれほど享受したの
かというと、リアルタイムでは実感したという記憶はない。

そんな我が身をよそに、世間ではアメリカの高層ビルを購入したり、
オークションに出品されたゴッホの『ひまわり』をトンデモな高額で
競り落としたりと、そんなあたりは間違いなく浮かれまくっていたの
だった。

やがて株価が下落し、土地神話が崩壊して下落が始まったりと、目に
見える景気の不振が進んでいったのだが、バブルが始まるより数年以
上前に購入していたマンションのローン返済に必死で、何か買い込む
とか、そんな余裕などはなかったのである。

結局のところバブルの記憶が希薄なのは、どうやらマンションのロー
ン返済に忙殺されていたというのが大きな理由でありそうだ。

まあ、敢えてバブルの恩恵はと聞かれたら、クラシックで外来のオペ
ラが花盛りとなって、豪華な引越し公演を楽しんだというところだろ
うか。もっともその時は、それがバブルのおこぼれに与っているとい
う認識は希薄なのだったが。

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