街話§J街通信[91]立ち食い蕎麦屋遍歴

[承前]

一昨年秋に“利根”が閉店したことで、神保町という町名のエリア内
には、インディーズ系の立ち食い蕎麦屋は一軒も存在しなくなった。

しかたがないので、チェーン系を2軒ほど確保して食べているわけだ
が、やはりというか今ひとつ物足りない思いを抱えたランチ生活を過
ごしているのだ。

もちろん、かつて存在した何軒かのインディーズ立ち食い蕎麦屋だっ
て、うまいまずいはあった。当然ながら一度でごちそうさまという店
も2軒ほどあり、最終的に残ったのは3軒くらいだったが、ビルの建
て替えで一軒が、神保町再開発区域に引っかかって一軒が、そうして
一昨年に利根が店じまいして、インディーズ系が消滅したのである。

立ち食い蕎麦のように個人事業としては零細な業態であるがゆえに、
子供が後継者になるということは考えにくいように思われる。利根の
場合は、従業員を2人抱えていたから、あるいはひょっとして彼らの
どちらかが店を引き継いでくれればとも思ったが、結局は閉店という
形になってしまった。

そして、主人も従業員もいずこへ去っていったものか知りようもない
のである。
                            [続く]

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