胞話§笹井芳樹副センター長の自死

その心中は本人にしかわからない……最悪の流れが生じてしまった。

死んでしまえば、本人は現世の苦しみから解放されるということだろ
うが、現世の人間にとっては検証しなければならないことが山積して
いる中で、重要な立場の人間が消えてなくなってしまったら、検証不
可能な部分は小さくないはずである。

何だかこじれたトラブルが起きた時に、逃げたくなるのは人間の性で
はあるだろう。だが、事が大きければ大きいほど、起きた事実をきち
んと掘り起こして、将来同様な状況が現出した時には、それに倣って
事を解決していかねばならない。

だが、重要であればあるほど、人は逃げようとする。あまつさえ日本
という国では、死ぬことで責任を取るというケースが、過去におびた
だしく存在している。だが、それは責任をとったということにはなら
ないのは言うまでもないのだ。

“生き恥を晒す”のであれば死を選ぶ……気がつけば、そうせざるを
得ない環境が自分の周りに醸成されてしまっているのが日本という国
の根深い病巣であるように思われる。

様々な意味で、今回の一連の出来事の検証を中途半端な形でしか為し
きっていない理研という組織は相当に問題があり、ここで大鉈をふる
っておかないと、日本全体の科学研究に後々まで影を落とし続けるの
ではないかと危惧するのだ。

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