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zoom RSS 正話§壽初春大歌舞伎夜の部〜黒塚〜

<<   作成日時 : 2015/01/13 00:00   >>

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昭和の頃の10日だったら松の内と呼ばれていたのが、正月飾りのある
歌舞伎座にしても、すっかり正月が明けたような雰囲気が感じられる
のだ。そこに猿之助が目覚ましい舞台を見せてくれた。

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三本立て最後の演目だったが、まず『黒塚』から書き進めていこう。
2012年、亀治郎が四代目猿之助を襲名した時にも上演された演目なの
だが、チケットは確保したものの事情あって観ることができなかった
のだ。

歌舞伎座新開場から2年、猿之助の歌舞伎座初見参で『黒塚』を観る
ことになったのである。そして……これはもう“見事”の一言で済ん
でしまうほどにすばらしい舞台だった。

ことさら、奥州安達原の場面……大きな三日月をバックに、ススキが
一面繁る中を登場する老女岩手。それが一転して鬼女となって勘九郎
の阿闍梨祐慶一向に襲いかかっていくまでの濃密な時間は、これまで
に観た歌舞伎舞踊の中でも、優れて三本の指に入るものである。

古怪そのものでありながら、猿之助の舞台は伝統的クラシックな世界
から抜け出してより現代的な、モダンともいえる雰囲気を醸し出して
いたのだ。

そこに、もう一人のモダンを具現化させた勘九郎が絡んでくるから、
今回の舞台こそ猿之助が望んだとおりのものになったのではないか、
それを強烈に感じたのである。

今、黒塚を踊れるのは当代の猿之助一人と言ってもおかしくはないだ
ろう。それほどに老女と鬼女を自分のものとしていたと感じたのだ。

歌舞伎座を出た時、後ろを歩いていた女性たちが、感に堪えたように
「最後の黒塚が凄かったわよねえ」と言い合っていたが、黒塚を観て
いた時の観客も、ただならぬ気配を感じ取ったようで“歌舞伎座らし
からぬ緊張感”に包まれていたということも書き記しておきたい。

……それにしても、もう少し舞台について語れる感性がほしいと、そ
んなことも強烈に感じたのだ。

残る二本……『番町皿屋敷』と『女暫』は別項にて。
                            [続く]

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