懐話§昭和三十年代~市営遊園地~

[承前]

生まれ育った故郷の田舎町には、市営の遊園地があった。今のような
アミューズメントパークほどの規模ではなく、用水のような川沿いに
電気ゴーカート、豆電車、観覧車、メリーゴーラウンド、飛行塔、回
転ボートといった施設が点在していたのだ。

遊園地には入場無料で誰でも入ることができ、切符売り場で1回10円
のチケットを購入すれば遊ぶことができたのである。本町通りにかか
った橋の東側に電気ゴーカート、豆電車、観覧車が、西側にメリーゴ
ーラウンド、飛行塔、回転ボートと配置されて、河川敷の遊歩道は、
秋になると菊の展示会も開催されたり……イベントスペースとしての
役割も担っていたのである。

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それにしても、よほど市の財政が豊かだったようで、1953年に開園し
て以来、日曜日には子供達で大賑わいだったことをよく覚えている。
今だったら他愛のない遊具ではあるが、小学校低学年くらいまでの間
は本当によく遊びに行っていた。

そんな遊園地も、遊具が変わらなければ利用者は減っていくわけで、
18年経ったところで廃園となり、まだ財政に余裕があったのか、別の
場所で新たに遊園地がオープンしたのは1971年のことである。

その頃は既に高校生となっていたから、新しい遊園地だからといって
遊びに行ったことは一度もないが、開園して40年を超えた今でも、遊
園地の現役として営業を続けているのは大したものだと言えよう。
                            [続く]

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