楽話§リヒャルト・ワーグナー202歳

ワーグナーも年を取ったもんだ(違……というわけで、今日はワーグ
ナー202歳の誕生日である。

そういえば、去年も書いたことだが、バイロイト音楽祭のチケットに
売れ残りが出ているらしい。インターネットで広く購入が可能になっ
たにもかかわらずなのだ。

もちろん『ニーベルングの指環』4夜と、今年が新演出上演の『トリ
スタンとイゾルデ』は完売だが、残る2演目に売れ残りが出ていて、
年明けでも購入できたのだという。

大げさに言えば、バイロイト音楽祭における“チケットの闇”らしき
ものが取り払われて、誰もが把握できる存在になってしまったという
ことと、バイロイト以外でもワーグナー上演が盛んになってきたこと
で、相対的にバイロイトの価値と地位が低下したということが大きい
と思われる。

その傾向は、世紀が変わって以降顕著になったような気がするのだ。
今の時代において、バイロイト音楽祭の価値は、覆われたピットから
の音響と、音楽祭合唱団の歌声くらいのものでしかなくなったという
のは暴言に過ぎるだろうか。

ただしその合唱団だが、個人的には世紀が明けた頃から質が低下しつ
つあるようで感じてしまっている……もっとも1991年から2008年まで
4回の参拝しかしていない中での感想であることは断っておきたい。

そんなバイロイト音楽祭の様子を確かめられるのは、来年か再来年と
いうことになりそうだ。

《憬話§我々の“バイロイト音楽祭”2008.08》

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