悠話§定年直前旅[16]ペギーダに遭遇

[承前]

ドレスデン二日目は、洗濯と中華料理ですっかり満足した。例によっ
て観光的な要素などはなく、街歩きをしている中で、名所旧蹟の前を
漫然と通り過ぎるだけである。

この日の気温はやや高めとなってきて、この先のミュンヘン移動後の
猛暑を予感させるものだった。

昼食後は旧市内を少し散歩し、デパートを冷やかしたりしてホテルに
戻って休養につとめたが、夕方になり気温が下がりだした頃合いで、
夕涼みがてらエルベ河でも眺めにでかけた。河原では熱気球が今にも
浮かぶというのんびりした雰囲気の中で、人々それぞれが思い思いに
散歩を楽しんでいたのである。

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そんなところに、アウグスト橋の旧市街側、宮廷教会前の広場で何や
ら集会が行われていることに気がついた。何となくそうなのだろうと
思っていたら“ペギーダ(西洋のイスラム化に反対する欧州愛国者)”
の集会だった。

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詳しい説明はこちらを一読していただくとして、反イスラム反移民を
標榜する、ドレスデン発祥の差別排除団体と言っていいだろう。少し
ドイツ語がわかる同居人曰く、スピーチの内容は“わかりやすく、短
く”という、この手の集会にありがちなものだという。

センパーオパー前の広場には、ペギーダに反対しているカウンターグ
ループらしき人たちもいて、まさに“今”に遭遇したのだった。集会
はほどなく終わってデモ行進が始まった。

↓プラカードに“PEGIDA”のロゴが見える
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1500~2000人くらいの参加者は、我々のいるアウグスト橋を渡り始め
た。行進している人々を眺めると、いかにもネオナチを彷彿とさせる
類の人間は見当たらず、どちらかといえば普通の市民が参加している
という印象で、現状の根深さを目の当たりにしたのである。
                            [続く]

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