懐話§尾瀬草紅葉[12]尾瀬ヶ原散策-Ⅱ-

[承前]

中田代十字路から北に、ヨッピの吊り橋までは30分のコースである。
十字路を右折して振り向くと、道標がこんな風に。

画像

西に遠く眼を転じると、形のいい至仏山(2228.9m)が優美に聳えてい
る。至仏と尾瀬ヶ原の間のアクセントとして牛首と呼ばれる小高い丘
が左から伸びているが、牛というよりはサンショウウオの首に近い。

画像

そして竜宮あたりの名物は、もちろん池塘の浮島である。強い風だと
池塘の中を移動するというのだが見たことがない。ついでに、長い年
月の間に浮島が池塘の底とくっついて動かないやつもあったりする。
池塘ではヒツジグサの草紅葉が始まっていた。

画像

視線を木道に落とすと“ミヤマアキノキリンソウ”を見つけた。この
時期でもまだ残っていたのかと思い、さらに見ていくと白い“ウメバ
チソウ”と“エゾリンドウ”が並んで咲いていた。ウメバチソウは、
8月半ば頃からの花だが、一か月以上も咲き続けているのである。

画像

画像

頂上付近が衝立のような景鶴山(けいづるやま)が近づいてきた。漢字
ではこのようにきれいな山名だが、元々は“はいずる”が土地の方言
“へえずる”が転化しての呼び名なのだ……そしてエゾリンドウが。

画像

T字路にさしかかった。左に行くと牛首を経由して山ノ鼻へ行くが、
この日は時間がなかったので、右に曲がってヨッピ川の吊り橋を目指
すことにしていた。かつては木製の素朴な橋だったのが、いつだった
か雪の重みで壊れた後は鉄製の頑丈な橋に生まれ変わったのである。

画像

ここまでで行程の半分くらい……尾瀬ヶ原散策はなおも続く。
                            [続く]

《尾瀬のトピックス一覧》

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック