雅話§百人一首考[96]~はなさそふ~

[承前]

入道前太政大臣(にゅうどうさきのだいじょうだいじん)

花さそふ 嵐の庭の 雪ならで
ふりゆくものは わが身なりけり


桜の花が咲くと、いつの頃からか“あと何回くらい桜の花が開く様を
見られるだろう”と思うようになってしまった。人間、誰でも老いさ
らばえていってしまうから、そう考えるのも無理からぬことがあり、
それこそ当然の感情なのである。

春が来て桜咲き、そして散っていく……21世紀の今も、千年の昔も、
人の憂いは変わらないということだ。

今年も既に気象庁の開花予想が出ていて、東京付近で桜が開花するの
は3月末頃のようである。
                            [続く]

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