連話§ワタシの酒肴[95]キムチ

[承前]

酒肴のエントリーも百近くとなった。それで調べてみたら、キムチに
ついてのエントリーがなかったので、あわてて一本まとめておこうと
思った。

初めてキムチを食べたのがいつだったか、日にちまではわからないが
かなりはっきりと覚えている。1974年10月頃の事である。そこまでを
はっきり覚えているのは、尾瀬の山小屋で金土日の忙しい2日半を手
伝った帰りに、年長のバイト仲間が焼肉屋に誘ってくれたのだ。店は
池袋駅東口である。

というわけで焼肉屋に入るのも初めてのことで、何が何だかわからぬ
まま、とりあえず生ビールと一緒に真っ赤な白菜の漬物がテーブルに
やって来た。

いわゆる“初物苦手”としては、見慣れない“ブツ”に警戒心満点で
臨むことになり、恐る恐る口へと運んだのだが……う、う、うまい!
唐辛子の辛さが刺激的なことに驚かされ、思わず生ビールをグビグビ
すると、これが絶妙の組み合わせであることに気づかされたのだ。

というキムチ初体験の後、貧乏大学生には焼肉屋に行く豊富な資金力
などあるはずもなく、キムチ空白の3年ほどが過ぎたところで就職。

少しは財布も温かくやってきたところで、アパートと最寄り駅の間に
2軒ある焼肉屋を愛用することになったわけだが、その2軒の白菜キ
ムチの風味がまったく違っていて、しかもどちらもうまいという……
そんなことも発見した、我がキムチ事始なのだった。
                            [続く]

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