連話§ワタシの酒肴[98]共犯者にんにく

[承前]

生のにんにくは、成分が強すぎてそのままガリガリ齧ろうものなら、
胃壁がやられてしまうということは、よく知っている。

にんにくそのものを食べるのは、例えば焼肉屋で素揚げしたのとか、
胡麻油を入れた金属の器の中のにんにくをゆっくりと揚げるものくら
いでしかない。

それ以外に、直接にんにくを食べることはなく、多くは料理の合わせ
技として重宝に使われることになる。

あの風味だから、酒の肴のあちらこちらに登場してきては胃の腑を刺
激してくれるのだ。

例えば豚の生姜焼きだが、生姜だけでなくにんにくを加えてやると、
それは最凶、もとい最強の組み合わせとなって、ビールがすすむ君。

我が家においては、その他にじゃがいもとベーコンの炒め物に加えて
みたりして……まあ、基本的に炒め物系にはにんにくに参加してもら
うのが常套手段になっている。

にんにくの効能については今さら&ことさらに言うまでもないことだ
けれど、食べたら食べたで元気になるような気がするのは、単なる思
い込み刷り込み効果だけではないと思いたい。

そんなわけで、せっせとにんにくを口に運ぶわけだが、食べた後に気
がつくのは、にんにくのかくも芳しい匂いで、それは本人以上に周囲
の人間に迷惑をかけているような気がするのである。
                            [続く]

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