環話§桃始笑~七十二候~啓蟄

啓蟄の次候“桃始笑(ももはじめてさく)”である。

少しばかり世間が色気づいてきたようだ。

とっくに梅の花はほころんでいて、桃の節句も一週間前に終わってい
て、それらしい花が木の枝にあるのが見える。

さてさてと東京の桜開花予想を見たら、気象協会の御託宣が3月22日
とあって、こりゃ何と!再来週半ばのことではないかと、少しばかり
うろたえてしまった。

こうして季節は人間の動向などどこ吹く風で、きっちりと暦をめくっ
ていく……そういえば、若い頃は桜の花が視界に入っても積極的に関
心を持つことはなかったなと思う。

桜のことを気にかけるようになったのは、四十代に入ってからのこと
ではなかっただろうか。たぶん仕事や日常にかまけて、余裕がなかっ
たのかもしれないが、それまでの40年というもの、何を見ていたのか
なと考え込むのである。

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