露話§NHK交響楽団~ミューザ川崎~

C席2500円という、お財布に優しいN響のミューザ川崎演奏会に行っ
てきたのは、先週木曜日のこと。指揮はウラディーミル・フェドセー
エフ……御年85歳だが矍鑠たる指揮姿だった。

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ショスタコーヴィチ:祝典序曲 Op.96
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 b-moll Op.23
                ピアノ/ボリス・ベレゾフスキー

*******************休憩*******************

リムスキー・コルサコフ:スペイン奇想曲 Op.34
チャイコフスキー:幻想曲『フランチェスカ・ダ・リミニ』Op.32

[アンコール]
ハチャトゥリアン:ガイーヌからレギンスカ舞曲

プログラムは上記のとおりだが、ちょっと焦点がぼやけた選曲だと感
じた。後半は交響曲を1曲とかでもよかったと思う。

それにしても、ミューザ川崎のアコースティックはすばらしいものが
ある。低音弦はどっしりと鳴るし、ヴァイオリンのニュアンスも聴き
分けられる。残響も過不足なく音の定位も良好。首都圏ではベストの
コンサートホールと言ってもいいだろう。

プログラムで楽しみにしていたのはチャイコフスキーのピアノ協奏曲
で、これもずいぶん久々に実演を聴いた。ベレゾフスキーは巨大な体
躯にまかせて強靭な打鍵で馬鹿でかい音塊を生み出すが、いささか雑
で乱暴とも感じられてしまう。それに1楽章前半はオケ伴とピアノが
かみ合わず……特にベレゾフスキーは合わせる気がなかったんじゃな
かろうか。おまけに3楽章冒頭から少し進んだところで盛大なミスタ
ッチ。デリケートな演奏など期待しているわけではないが、気は遣っ
てほしかった。

とは書いたが、オーケストラの音楽はとても美しく、ニュアンス豊か
なチャイコフスキーを堪能した。

アンコールはハチャトゥリアン。フェドセーエフの屈託ない鳴らしっ
ぷりを存分に楽しませてもらい、最後は活躍した小太鼓奏者をステー
ジ中央まで引っ張り出し、指揮者と二人仲よく並んで挨拶の後解散。

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