街話§神保巷塵[43]店の消長

[承前]

何回も書いていることだが、会社員の現役時代は週に5日の神保町通
いをしていたのが、会社OB会の手伝いで月に1回か2回の訪問にな
ったことで、逆に神保町の変化をつぶさに感じてしまっているのだ。
毎日毎日うろうろしていると、かえって気がつかないことが多い。

靖国通りの北側では、一昨年3月に閉店した洋菓子の柏水堂の跡地に
新しいビルが建ち始めていた。

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長く続いた老舗と呼ばれる店には、続いたがゆえの理由があって、そ
れと同じく長続きせずに泡のごとく消えてしまう店にも失敗の理由が
あるのだ。

その顕著なケースとしはて、2月に開店、たった8か月の10月13日に
閉店するディスカウントストアが挙げられる。閉店の理由は様々だろ
うが、個人的には明らかに開店立地の計算違いではなかっただろうか
と思っている。

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神田神保町(店の所在は小川町だが)が、神田というだけで秋葉原にも
近いのではと踏んで、爆買いする外国人観光客を当て込んだと思われ
る。それが証拠に“免税”と文字が躍っているではないか。ところが
秋葉原と神保町は交通機関でならともかく、徒歩圏内とは言えない。

はっきり言って、思ったほどには売り上げが計上伸びなかったから、
あっさりと白旗を挙げたのであろう……お世辞にも好きとは言えない
このディスカウントストアが神保町に開店していたことすら知らず、
閉店のニュースで初めて知ったことある。
                            [続く]

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