麗話§本日歌舞伎座初芝居
定年退職してこのかた、チケットが取りやすい平日に歌舞伎見物でき
るようになったのはありがたいが、昼の部を観るために、最寄駅から
通勤時間帯最後あたりにしても混雑した電車に乗るのは、少し辛い。
というわけで、混雑が少なそうな正月4日の歌舞伎座である。何度も
書いているように今月と2月の歌舞伎座は、二代目白鸚、十代目幸四
郎、八代目染五郎の襲名披露興行である。
昼の部の演目は『箱根霊験誓仇討』に始まり、めでたい『七福神』の
後が襲名狂言の『菅原伝授手習鑑』で“車引”の松王丸を新・幸四郎
が“寺子屋”の松王丸を二代目白鸚が務めるというもの。
現・幸四郎の松王丸は2度ほど観ている、色々と工夫をしていること
はわかるけれど、それが成功しているとは思えないし、何より意図的
とも思える彼の口跡が好きではない。それが白鸚になって変わるとは
考えにくく、この先も極力、彼の舞台を観ないようにスケジュールを
組むことになるだろう。
現・染五郎は開発途上で、特に重みが求められる時代物は高いハード
ルで、やや高めでひっくりやすい声をどうコントロールしていくかが
今後の課題になっていくはずだ。
初日から3日目、まだまだ舞台が完成しているとは思えないが、襲名
興行という特別な場にある独特な緊張感は横溢しているに違いない。
《歌舞伎のトピックス一覧》
るようになったのはありがたいが、昼の部を観るために、最寄駅から
通勤時間帯最後あたりにしても混雑した電車に乗るのは、少し辛い。
というわけで、混雑が少なそうな正月4日の歌舞伎座である。何度も
書いているように今月と2月の歌舞伎座は、二代目白鸚、十代目幸四
郎、八代目染五郎の襲名披露興行である。
昼の部の演目は『箱根霊験誓仇討』に始まり、めでたい『七福神』の
後が襲名狂言の『菅原伝授手習鑑』で“車引”の松王丸を新・幸四郎
が“寺子屋”の松王丸を二代目白鸚が務めるというもの。
現・幸四郎の松王丸は2度ほど観ている、色々と工夫をしていること
はわかるけれど、それが成功しているとは思えないし、何より意図的
とも思える彼の口跡が好きではない。それが白鸚になって変わるとは
考えにくく、この先も極力、彼の舞台を観ないようにスケジュールを
組むことになるだろう。
現・染五郎は開発途上で、特に重みが求められる時代物は高いハード
ルで、やや高めでひっくりやすい声をどうコントロールしていくかが
今後の課題になっていくはずだ。
初日から3日目、まだまだ舞台が完成しているとは思えないが、襲名
興行という特別な場にある独特な緊張感は横溢しているに違いない。
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