遅話§深夜帰宅~ある大雪の日の記憶~

たぶん……20年以上前、当然ながら前世紀のことである。

その時も、東京にしては大雪だった。今のように午後早めに帰宅指示
などと行き届いたシステムもなければ、帰宅指示が出る頃に出社する
ような勤務形態だったから、仕事を終えて帰宅するのは0時を回って
いたのだ。

会社からタクシーに乗って運転手に行き先を告げると「お客さん、首
都高が閉鎖されているので、下の道を走ります」と宣言された。客と
しては“諾”と言うしかない。

雪が降った夜中のこととて、道はガラガラである。神保町から三多摩
の我が家まで、首都高と中央道を走れば45分だが、一般道を走るなら
優に2時間はかかることになるはずである。

それが4時間近くかかってしまった。最大の原因は、メインルートの
甲州街道が切れ切れでしか走れなかったことで、脇道をあっちを走り
こっちへ走りと、都心を出るまでは相当に迷走していたのであった。

環八を越えて調布が近づくあたりからは順調には走ってはくれたが、
家に着く頃にはさすがにうんざりして、当分車に乗りたくないような
気分になってしまったが、どっこい当然ながら翌日も深夜帰宅するは
めになったのは、別に珍しくも何でもなかったことである。

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