麥話§昼ビール~定年退職しても~

律儀だとか、まじめだとか、そういうわけではないが、家にいても、
昼ビール……ランチビールとも言う……を呑むことはしない。

同居人からも「たまにだったらいいんじゃない」などと、ありがたい
言葉をもらったりもするが、ことさらに呑みたいとは思わないのだ。

家でなくても外食ランチの時にビールを注文するなどとは、せいぜい
年に一度かその程度で、御行儀がいいといえば、いいほうであろう。

考えるに、どうも昼ビールは刹那的な感じがして、何と言うか、そこ
までして呑む必要を覚えないところがあるというのは個人的な発想。

お天道様が高い場所にあるような時間に呑むのは、何とも性に合わな
さそうなところがある……“褻(ケ)からの逸脱”と感じるのかもしれ
ない。

そんな、口の先が乾かないうちに、旅先での昼ビールはどうなのだと
思い至ってしまった。海外旅行こそ、まさに“褻(ケ)からの逸脱”の
“ハレ”の最たるものであるがゆえに、大手を振って呑むのである。

旅先という解放感は、後腐れがまったくなく、そしてドイツあたりの
乾燥気候で呑むビールは、爽やかに体内に取り込まれるが、ほどなく
すっきりと抜けてしまう。これが日本ではできないことで、高温多湿
の真っ昼間にビールを呑むと、取り込まれたビールは体内から抜け出
ることができずにいて、体をだるくするのだとは、何度か書いたこと
なのだ。

《ビールのトピックス一覧》

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