懐話§昭和三十年代~ランニングシャツ~

[承前]

夏はTシャツの季節である……などと書いたが、我々の子供時代には
Tシャツなどと洒落た日常着はなくて、ガキのみなさんの夏の定番は
ランニングシャツと相場は決まっていた。

朝起きたら、パジャマからランニングに着替えて一日を過ごすのであ
る。だから夏の終わりには、上半身がランニング形に日焼けしてしま
うのだ。

ランニングが下着であるとか、そういった感覚など持ち合わせてなど
いなかったようで、だからどこに行くにもランニング姿でひょいひょ
いと自転車に乗ったりしていた。

今のTシャツ姿の少年たちと比べれば、どうにもワイルド感満載で、
それはまた戦争が終わって20年足らずの日本と完全にシンクロしてい
たと思われるが、まさに同時代だったのである。
                            [続く]

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