暮話§身の丈に合う、合わない

人生五十年と言われていたのは江戸時代、あるいはそれ以前のことだ
ったのだろう。我が身は、とっくにそれを超えて今年は64歳になる。
この年齢になるまで、何とか“らしい”生活を維持し続けることがで
きたようだ。

18歳、徒手空拳で東京に出てきた時は、先々の展望などないも同然で
一年間の浪人生活を経て、ともかくもそれなりの大学に入り、4年間
の勉学(のようなこと)の後には“ひとかどの会社”で37年半を働き、
3年前には無事に定年を迎えた。

時に月百時間を超えるような残業を余儀なくされたこともあったが、
そうしたこともクリアして、まあまあ何とか気持ち朗らかに、少しは
余裕を持った日々を送ることができている。

上を望めばキリはない。子供の頃には一戸建てに住むことを夢想して
いたようだが、落ち着いたのは公団住宅団地の3階。築30年を超えて
そこかしこにガタがきたように感じなくもないが、どうやら快適に過
ごせているようだ。

そうして、自分的にはおよそ“身の丈に合った”生活を過ごしている
と思うし、そうなったことを幸運なことと感謝もしているのである。

今のような時間が、穏やかに最後まで続いてくれれば……それだけが
ささやかな望みなのだが。

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