暇話§平日の演奏会や歌舞伎

3年前に会社生活を“卒業”してこのかた、ようやく解放されたよう
だと感じるのは、平日の歌舞伎やコンサートに出かけられるようにな
ったことである。

クラシックのコンサートの開演は19時がほとんどで、宮仕えしていた
時は仕事のローテーションのゆえに、その時間が佳境となってしまう
ので、職場から離れることなどはできなかった。

どうしても行きたい平日の演奏会の時は、有給休暇を取ってしまうか
仕事をやりくりして早抜けさせてもらったりしたが、頻繁にそうする
ことなど……できたはずもない。

あまつさえ歌舞伎に至っては、昼の部11時開演、夜の部16時半開演と
論外なわけだが、これは土日の公演を選べば済むだけの話ではある。
コンサートに行ける収入はあれども、それが叶わないというジレンマ
を抱えて37年半を過ごしたのだ

かくして定年退職。これで好き勝手にコンサートも歌舞伎も行けるか
と言えば、今度は収入が不如意となってしまった。人生うまいことば
かりではない。

それであるならと、まずは外来オペラ公演を潔く諦めることにした。
それからチケットの高い外来オーケストラも年に1回か2回と決め、
今はといえばもっぱら室内楽や歌曲の演奏会にシフトしている。

ありがたいことに、武蔵野市民文化会館が廉価で上質な室内楽の演奏
会を提供してくれるので、今年あたりは10回近くお世話になりそうな
のだが、そのうちの半分以上は平日の演奏会で、もっぱら自動車で往
復している。駐車代とガソリン代を合わせても電車往復よりは安い。

こうして工夫すれば、宮仕えの時以上に充実したコンサート通いが、
しかもリーズナブルな値段で楽しめるのだが、そんなペースを作るま
でには、少しばかり時間が必要だったようだ。

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