奇話§納涼歌舞伎第三部『盟三五大切』

一昨日、納涼歌舞伎第三部を観てきた、全公演完売となった第二部は
結局諦めることになった。まあ、3年目となる『東海道中膝栗毛』は
観れば何だかなあな馬鹿馬鹿しい演目だからいいのだけれど。

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というわけで今年は、第三部『盟三五大切』一本だけとなってしまっ
た。

幸四郎の源五兵衛、七之助の小万、獅童の三五郎を芯に“南北ワール
ド”が繰り広げられていった。舞台全体としてはそれなりに楽しむこ
とができたけれど、主役3人が弱く感じられて、もう少し味がつけば
なあと感じる。

幸四郎と七之助は、それでも頑張っていたが、獅童が不器用な芝居で
もう少し何とかならなかったと思う。ちょうど10年前に仁左衛門の源
五兵衛、時蔵の小万、菊五郎の三五郎で観た時は、流れるような舞台
で、あっという間に大詰でのまで行って、源五兵衛が小万の首を前に
食事をする場面にたどり着いてしまったのだが。

主役以外……源五兵衛に仕える橋之助の八右衛門は切実さはあれど、
芝居が幼稚と見えた、亀蔵のごろつき勘九郎以下、源五兵衛を陥れる
トリオは楽しめた。

やや大げさとも思えたが、自分のしどころをわかって演じていたのが
中車の家主弥助である。

舞台全体として役者を眺めれば凸凹はあったものの、20分の休憩を入
れて3時間の納涼歌舞伎を楽しんできた。

東銀座の歌舞伎座で21時過ぎの終演は辛い。日比谷線、丸ノ内線と乗
り継いで、新宿から京王線の特急に乗ったのが21時50分。家に着いた
のは22時半。さっさと風呂に入って23時過ぎにはベッドに入ったが、
さすがに疲れた半日である。

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