漂話§旅は徒然[19]歯医者さん再び

[承前]

無事に、アルプスの端っこの村にたどり着いたところで、突然に下の
歯の裏側が陥没しまっていた。表面を覆っているエナメル質が取れて
穴ができてしまったのだ。海外旅行中の歯のトラブルは、2016年8月
バイロイト音楽祭に行った時以来、2度目のことである。

ちなみにトラブルを起こした歯は“残存乳歯”と呼ばれる、抜けずに
残った乳歯である。いつ穴が開いたのかは判然としないが、おそらく
インスブルックを発つ金曜日、朝食を食べた時ではないかと推測。

そして、このまま放置して抜け落ちでもしたら、下の歯列がスカスカ
になって歯並びがおかしくなってしまいかねないのである。できるだ
け迅速な処置をと思ったが、週末になって動きが取れない。

土曜日の午後、17年来の知己となった婦人のお宅へ挨拶に行った時、
どこか歯医者を教えてほしいとお願いしたら、かかりつけ医を教えて
くれた。それで、週明けの月曜日に泊まっている宿のフロントから、
予約の電話をしてもらったのだ。朝一で向かったのが下の歯科医院。

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受付を済ませると、最初にレントゲン撮影をさせられた。その後、処
置室に移って治療が始まった。穏やかな物腰のドクターが、手際よく
空いた穴をふさいでくれた。目論見としては、日本に帰ったところで
きちんと治療をと思っていたが、処置が終わって聞いてみると「恒久
的ですよ」と請け合ってくれた。

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お勘定書は上のようなもので、日本円に換算すると2万円ちょっと。
考えていたより少し高めだと感じたが、こればかりはしかたがない。
帰国したら海外旅行保険に申請することにして、治療時間は20分ほど
で済んだ。

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診断書と一緒に、プリントアウトしたレントゲン画像と処置前の裏側
の写真ももらったので、処置前の写真をアップしておくが……見事に
陥没しているではありませんか。
                            [続く]

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