愉話§呑藝春秋[54]落ちゆく酒量

[承前]

どうも……酒量が落ちたと感じる晩秋の候である。多分に意識してい
るところもあるので、体力的に酒量が落ちたのかどうかまではわかり
かねる。

今年の旅行から帰ってきて以降、350ml缶2本だったのを500ml缶1本
へと3割減らしてみた。家で呑む時は、ビールの後に焼酎の炭酸水割
りだったり、日本酒かワインをという流れはこれまでどおりなのだが
少しばかり酒に対する執着心が、低下傾向となっているのだろうか。

この2年ほど休肝日を週三日にして、その実行度は9割くらいではと
自負しているが、休肝日の夕食時にビールの1杯も呑みたいなどとは
考えずに済むようになっている。

嘘か本当か……たぶん冗談だろうが、忍者が毒を喰らわされても大事
ないようにと、毎日少量の毒物を摂取し続けることで毒への耐性を鍛
えるというのがあって、少しずつアルコールの摂取量を減らしている
我が身も、知らず知らずのうちのアルコール耐性が弱体化しつつある
ということだろうか。

さて、ここまでは意識して飲酒量を落としてきた部分も大きいが、こ
れ以上は、老化による体力の低下で自然に酒量が落ちていくのを眺め
ることになるのである。ミュンヘンのビアガーデンで1リットルジョ
ッキを傾けて呑み干していた頃を懐かしく思い出す日々も近い。
                            [続く]

《酒のトピックス一覧》

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック