覚話§老人の生き方

いや、ひょっとしたら我が身に跳ね返ってきそうなことだが……特に
年輩男性のフットワークの不器用さを立て続けに見てしまったので、
それについて短くまとめておく。

外出した時、昼食を手軽な讃岐うどんの店で食べた時のことである。
もちろん、システムがわかってしまえば何ということもないセルフの
店だが、一人の熟年男性を眺めていたら、実は難しいシステムではな
いかと思えてきた。

まず、トレイを持つことから忘れて店員から「トレイをどうぞ」と言
われる。注文するうどんが何かは言えたものの、大中小とあるうどん
のどれにするか聞かれて何度も聞き返している……慣れてしまえば何
でもないのだがと、おぼつかない動きを“明日は我が身”とばかりに
見ていたのだ。

そうして銀行のATMを使おうとしたら、横で操作している男性のキ
ャッシュカードが使えずに係員とやり取りをしていたが、これもまた
要領を得ないもので、係員が「磁気が弱くなったので」と言うのに応
えて「昨日は使えたのだが」と、さらに何やら訳のわからない御託を
並べているのだが、その手のことには慣れきっている係員は、慌てず
「カードをお預かりしするので身分証明になる何かを」と続けるが、
それには「今は持っていない、健康保険証だったら(家に)ある」とか
まあ、そんな感じである。

話が噛み合わないことおびただしく、聞きながら我が身の行く末を案
じてしまった。先々、世の中のシステムがどうなるかまでは想定して
いるわけではないが、現状に関しては何とか切り抜けているつもりで
そのレベルは何とか維持し続けたいと祈ったのだった。

《老化のトピックス一覧》

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